2019年 SN50及びFP4-50情報

 新規スクーター50ccのレースカテゴリであるオールジャパン様などによる「FP4-50」や近畿スポーツランド様の「SN50」、四国方面で開催される「4スト50スクーター」関連レース等の3地域では同一車両での相互交流が行いやすいよう都度連携調整を頂いており、2019年レギュレーションからスズキ系やホンダ系車両に関して大きな変更がありました。

特にスズキ系とホンダ系に関して、LAPタイムで数秒単位での向上もありえる内容となっておりますので実際の交換手順の紹介と共に、マルチ杯での新規クラスFP4-50との違いをざっくりと紹介いたします ※詳細な検証は行っておりません。

レギュレーション変更のポイント解説

2019年のスクーター50cc関連の大きなレギュレーション変更ポイントとしては

「スズキ、ホンダのフロント回りは他社含め流用交換が可能」

  ※マルチ杯FP4-50は不可(下記参照)、四国はホンダ系不可

「350タイヤ装着の為のセルモーター取り外しが可能」(SN50)

「同一メーカーのフロント回りは流用可能」(マルチ杯FP4-50)

「入賞者に対してのウエイト追加規制」(マルチ杯FP4-50)

  ※SN50は車両などのスペックも考慮した層別でのトータル的な規制

となっております。

スズキ、ホンダの限定的な変更はオイル式に比べ性能面で問題を抱えるグリス式フロントフォーク車両や空冷車両への救済を意図して変更可となりました。

特にスズキ系車両には制御不能な形で転倒してしまう弱いフロントフォークがネックとなっていましたので大幅な戦闘力向上と成ります。

レッツ4(CA41)のフロントフォーク流用交換例

今回は4stJOG系オイルダンパー式フロントフォーク(ドラムブレーキ→ドラムブレーキ)への交換を紹介いたします。

細部は違いますがヤマハ系スクーターのフロントフォーク全般が流用可能と思われ、現行のCA45やCA43のレッツ4やレッツ5にアドレスV50のスズキ50ccの4st車両全てに適応できる内容と思われます。

アップグレードに向けて交換するフロントフォークはヤマハJOG(SA36J)のドラムブレーキ仕様車のフロント回り(ワイヤから先のドラムブレーキ込み)セットです。

中古品の流通に関してJOG系はスズキ系と違い弾数はマシな方でヤフオクにて送料込み13,000円程度でした。

まず走行での結果から言うと試乗したライダー全てから高評価でした。

立ち上がりでおきるフロントの制御不能な不安感が消えただけでなく、コーナーリング性能が飛躍的に上がったようでした。

あるライダーは「ヒラヒラ感のある超レーサーな乗り味」と大絶賛でした。

流用での適合性に付いてはステム固定のセンターナットが1つしか使えないようになってしまいますがネジロックの使用か定期的な増し締めで問題は解決できます。

使用した工具です。

・ドライバー類

・14と17mm系のレンチ

・6mmヘキサゴン系レンチ

・ハンドソー(フロントフェンダー加工)

・タガネ

・ハンマー

・ノギス

・ニッパ

・7mmのドリルと電動ツール

それと画像には載っていませんがディスクグラインダーは必須です。

それでは作業の手順を説明いたします。

 1, 準備段階

ジャッキアップ(パーツBOXなどでのリフトでも可)をしてフロントカウルの取れ外しを行います。

JOG側の準備としてホイールの取外し(カラーの紛失に注意)

 2, タイヤの取外し

フロントフェンダーもこの際外しておいても良いと思います。

 3, ハンドルの取外し

ステム接続ネジ2箇所を取り外して左右にこじりながら引き抜きます。

 4, ステムの取外し

ステムの取外し、上側のセンターナットをタガネなどで叩いて緩め、ウォーターポンププライヤで下側ナットをゆるめます。

 5, ステム下側のレースとベアリングの交換

ステムベアリングですがJOG用が平型、レッツ用がテーパー型のためステムのレースをテーパー型へと交換します。

今回はホンダ用のレースがありましたので流用しました。

タガネ(もしくは禁断のマイナスドライバーでも可)をレースの下部へ前後左右から叩きながら打ち込み2センチ程動けばスッと取れます。

逆の手順で新品レースはハンマーで変形しないように叩きいれます。

プラハンか無い場合はウエスなど当てて慎重に叩きましょう。

 6, JOGステムのボルト接触部分のグラインダー加工

仮組みしてハンドルポスト部の締め上げボルトが通る部分にマーキングを行います。

30秒程で削れました。

 7, JOG用ステム取り付け

カラー部などは綺麗にしてベアリングに適当なグリスを塗り組み付けましょう。

センターロックナットは着かなかったですが、レースの選定などで着く可能性もあります。

センターナットはネジロック材があれば塗布してハンドルを取付してください。

  8, ブレーキドラムの装着

ブレーキレバーをそのまま活かしたかったのでレッツのワイヤーを使いドラム部分でJOGとの連結を行います。

ここでレッツとジョグのワイヤーホルダ部の径が違うためにドラムのワイヤーホルダ連結部の穴を広げないといけません。


アルミなのでサクサク広がります

ワイヤーの長さが少し足りなかったのでレバー部を1ノッチ動かします。

取付でシャフトが奥に入り込んでうまくボルトが入らない場合があるようです。

 9, フェンダーの取付

簡易的ですが今回は結束バンドで取り付けました。

フォークに当たる部分とステム下部の出っ張りが当たるので大きくハンドソーでカットして、穴をあけて取り付けます。

 10, 出来上がりを眺めながら自己満足に浸る

セッティング的な調整としてはリアサスがいよいよノーマルでは物足りなくなりそうです。

しかし、2019年のSN50などは干渉するセルモーターを外して350タイヤを装着する事が出来るようになるそうですので、リアの車高が高くなるから要らないかもなんて話も上がってます。

2019年の新規50ccスクーターレースは更に戦力が拮抗してきましたのでさらに混戦必須、面白いクラスとなりそうです。

・2019オールジャパンミニバイクレース車両規定

http://alljapanminibikerace.blog.fc2.com/blog-entry-107.html

・2019近畿スポーツランド杯車両規定

近日公開予定

・徳島ミニバイクレースホームページ

http://uzushior.sports.coocan.jp/

※徳島のレースではホンダ系の改造が不可の予定など違いもありますのでホームページなどで都度確認はしてください。

・サーキット秋ヶ瀬HP

http://www.akigase.co.jp/

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常識外れなレース「SN50」誕生

・遅い車両で得をして !?

・体重重くて優遇されて !?

・速い人が叩かれて !?

・なのに初心者対象のレースでもなく!?

・なぜか参加者全員が熱くなれる!?!

ミニバイクレース新しい形?「SN50」
その秘密を教えます!!

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さて、SNはS(スクーター)N(ノーマル)の略となるスクーターのクラスです。
街中を走っている4ストローク(4ST)50ccのスクーター車両を軸として争われているレースです。(2ストロークも可)
その新設クラスの魅力と主旨をクラスの起案者安田義隆選手に聞いてみました。

 Q : 「SN50」ってどんなレースなの?

過去より、スクータークラスはそのお手軽さから万人向けなカテゴリーとして成り立ってきていました。
しかしながら、発展の過程で、分散が起こり現在のトップカテゴリーを中心に、各クラスで閉鎖的な状況になっている現状でした。
そこでもう一度「万人向け」を前提として、オープンに参加できるクラスを・・・ということで今年、開催の運びとなりました。
勘違いして頂きたくない点として「万人向け」と言うのは!

<万人向け=初級者対象のレース> ではない点です。

 

 Q : 「SN50」のどこが常識外れ? 特徴は?

 

 ①車両別ハンデ制

どうしても既存クラスのレギュレーションで「勝てるマシンを」となると、ワンメイクに近い状態が形成されます。
絶版車両の場合、車両本体だけでなく、部品含めたお宝さがしとか、それだけで非常にハードルが上がってしまいますよね?
本来、一番世の中にあふれている50ccスクーターです。多様性をわざわざ一本に絞らなくとも走り出せる土台はあるはずですよね?
ということで、いっぱいある選択肢の中で、好きな車両選んで入っていける環境が欲しかったので、車両別ハンデ制を導入しました。
2STだって、4STだって、マイナー車両でも、旧車でももちろんOK!ひょっとしてこの先、電動だって要望があれば入れ込みます!

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 ②体重レベル制

さて、車両ハンデができたところで次の問題が出てきます。
パワーの少ないスクーターならではなのですが、ヘビー級な体重の人と、ライト級な体重の人の技量が同じとして同一車両に乗った場合、どうしても格差が生まれます。
超絶本気であればここは努力と根性である程度は乗り越えて頂きたいところですが、先ほども念を押したように「万人向け」のカテゴリー新設です。
ということで、体重別に 「UPレベル」 「DOWNレベル」 と言ったレベル設定で、体重レベル制を導入しました。
純粋な腕での勝負なら負けないって豪語しているアナタ!出番です!

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 ③速い人たたき

まだ足りない?そうですよね?わかります(笑)
「でも勝てないんだよー」という声は聞こえてきます。そんな人たちにもチャンスが来るように二種類の「速い人たたき」を用意しました。
まずは「優勝ハンデ制」で、文字通り優勝の度に足かせをどんどん課していく制度です。
「それでも・・・」という声はまだまだ聞こえてきたりします。このくらいのハンデなんかものともしない超級の強者はまだいます。
で、もう一つとてもキツイ「EXPハンデ制」を入れました。我慢大会のレベルです。
今までなら万人向けとしての場所でこれらの人たちは「卒業」や「ご遠慮ください」的な対応になってしまいますが、これはレースの本来の姿から考えると私的にはメリットがないと考えていま す。
レースで学ぶべき事をすべて持ち合わせた人の「本気」を身近で見れる機会の損失は本当に本当にマジ痛いですよね?
なので、クラス全体のレベル向上のみならず、超級の方にも後ろ髪引かれないで、本気で出てもらうための制度として制定しました!

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これでどうでしょう?
今までの「万人向け」レースに足りないものが少しは補えているのではないでしょうか?
浮きこぼれ、落ちこぼれなく参加者走力を真ん中にギュッと寄せて、既存レースの2倍以上のオーバーテイク合戦の中でお互いのレベル向上を本気で目指しています。
競技性をなくしてはレースの醍醐味半減ですからね。
超級レベルの方は、よりドSな車両選択で、「俺の背中を超えて行け」的なトップ君臨を目指すもいいですし、上級レベルの方はシリーズタイトルを狙ってもいいと思います。
中級レベルの方はステップアップに必要な要素を少しのハンデを借りて上位者の背中をみて吸収できるだけでなく、場合によっては勝てると思います。
初級レベルの方は、思いっきりハンデをもらって誰かと競り合う楽しさをまず体感して、ここから想像できる、濃厚な趣味の時間に思いを馳せて努力してもらっても良いと思います。
少しはご理解いただけましたでしょうか?
<万人向け=初級者対象のレース>ではないので、とにかく自身の立場で「本気」に取り組むべき要素を残していくつもりです。
なのでこれでクラスの整備完了・・・というわけではなく、これからどんどん成長させていきたいクラスなので皆さんの忌憚なき意見をどんどん寄せて頂きたく思います。

by 安田

なるほど、今まで有るようで無かったハンディキャップレースの形ですね。
参加者の文句(意見)が次のレースに活かされ進化するレース。
斬新です。

 Q : 今後の開催予定は?

2018年は近畿スポーツランドの選手権で定期開催されます。
2019年以降も継続開催を予定しています。
また、2018年7月15日の徳島カートランドで開催されるレースでも細かいレギュレーションは違うかも知れませんか、4ST50ccのスクーターノーマルレースが開催されるようです。

 

 近畿スポーツランドJ・TRIP杯のSN50参加者の声

 

民谷賢司 : エキスパート、現役スクーターライダー
車両 : Let,s4 (4ストローク、前後ドラムブレーキ)
順位 : 11位

SN50

「スピードは他のクラスと比べるとメチャ遅いですけど、タイム出すには基本をおろそかに出来ないクラスですしライディング技術養うのに良い練習になってます。
走る事自体も鈴鹿サーキットを100ccバイクで走る感覚で結構楽しいです。
車両は一万円で買ってオイルとタイヤ交換のみ、レッツは足回りの剛性面で不利だけど、勝った車両が規制強化で落ちてくるし、それを待ちながらレッツ最上位を狙いたいと思います。

 

和田伸也 : Mクラス(ミッションバイクノーマル)レース経験者、リターンビギナー
車両 : 2ストロークDIO
順位 : 3位

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「 昔はNSR50でのMクラスに参戦してたんですが、新クラスがスタートするとの事で、約8年ぶりの近畿杯参戦を決めました。
たまたま知りあいから数千円のホンダ・ライブDIOを買ったことから始まり、ボロボロだったDIOを簡単なレベルで整備してレースに出てみようと。この年代の2stスクーターは納屋に転がってたり、ネットオークションでも安く手に入りますね。
SN50クラスはレギュレーションが、技量・マシンにより細かく別れていますが、自分の技量・マシンを分かって一覧表を見ると単純明快だと思います。
僕は体重(80kg)があるので、2ランクレベルアップすることが出来ました。
レースは本当にレベルが揃っていて、ミッション育ち、数年ぶりのレース復帰の僕でも皆さんと絡めて、楽しく走れました。その中でももちろんバチバチの火花を散らして抜きにかかったり、スピードの領域(マシンパワー)が低いからこそのスムースさや駆け引きが求められたり一瞬、現役当時の思いが蘇るほどでした。
こんな低予算で、スピードの領域は遅いものの、ちゃんと「ミニバイクレース」が出来るクラスは素晴らしいと思います。
第2戦、第3戦と参戦して、もっと盛り上げていきたいです!

復帰組!ミッション乗りの皆さま、このレースは誰でも参加してバトルを楽しめるレースだと思いますよ! 」

 

2018年のレギュレーションはこちら
http://www.kinspo.com/KinspoCup2018/index.php

お問い合わせは主催の近畿スポーツランドまでお願いいたします。
http://www.kinspo.com/

さあ、そこのあなた、ネットオークションで50ccスクーターの中古車を検索してみましょう!

2018年 近畿スポーツランド J・TRIP杯 開幕戦

 

写真提供、大西としや様 及び近畿スポーツランド様

動画提供、笹田 様